大瀬崎より
9月20日 天気:晴れ  風向:北  風力:1〜2


連休にはいったこともあり、大瀬山はたくさんのホークウォッチャーで賑わっています。
ハチクマの出現状況もまずまずといったところ・・・? でも、大瀬崎らしい渡には程遠い感じです。
白樺峠で大規模な渡りがあったようなので、4日後の渡来が楽しみ! (井上)


大瀬山を飛ぶハチクマ♂



上空を舞うツミ



渡りが途切れたときに愛嬌をふりまくトビ

9月19日 天気:曇りのち晴  風向:北  風力:4→3


強い北風が吹くと、島に滞在していたハチクマはねぐら立ちしたあと南に流されるようで、大部分が
大瀬山周辺を通過する場合が多い。今日は台風通過後でその条件になった。
6時15分に確認後は、次から次へと群れが飛来し、帯状の渡りが続いた。
総数で約500羽となったが、残念ながら雲が低くてその中に入り、すべてを同時に見ることができ
ない。しかも、強風で動きが速くて群れがまとまらず、青空も出なくて写真にはならなかった。
観察者は上田さんと井上の2人のみ、壮大な大瀬崎の渡りを堪能した。

昼前には渡り観察ツアーの団体さんが御到着された。その皆さんを歓迎するかのようにアカハラダカの
群れ約2,000羽が頭上を舞った。午後にハチクマの飛来は少なかったが、風が収まれば本格的な
渡りが始まるはずである。(井上)


大瀬崎上空を舞うハチクマの群れ



昼前に飛来したアカハラダカの群れのごく一部



飛翔するハチクマ・幼鳥

9月18日 天気:曇り時々晴  風向:北北東  風力:3〜4


台風の気配といえば、海上に3mほどのうねりと北寄りの風が強い程度で、大瀬崎は影響なし。
一昨日からの滞在個体が500羽ほどいるはずなのだが、渡りを確認できたのは159羽だけ。
今日は視界が良く見落とした可能性は低いので、昨日のうちに渡ったのかなぁ・・・? 
北側に10kmほどの、嵯峨ノ島に観察者がいると実態解明が進むのですが・・・大瀬山の一定点だけ
ではこれが限界です。

今日はチゴハヤブサ一羽が渡っていきました。チョウゲンボウは今期初認です。
終日動きがあり、退屈しない一日でした。
明日はまだ空に月が残っているので、ハチクマの群れと重ねて撮れればよいのですが? 
アカハラダカも飛来しそうな予感がします(期待・爆)。
(井上)


大瀬山を飛ぶハチクマ♂・70−200mmで撮影した画像



海を背景に飛ぶハチクマ♂・渡り前半は成鳥が多い

9月17日 天気:曇り  風向:南東  風力:4→1


強い追い風ぎみの南東風が吹く中を、羽ばたきながら190羽が渡っていった。
引き返す可能性が高いので注意していると、30分ほどのちに1,000mほど高空の雲の中から出現
し、福江島の中央部に向かって降下していった。

引き返しは向かい風になるので高度が上がったようだ。結局、引き返し個体は総数で182羽を記録し
たが、差し引きの8羽だけが渡ったとも思えないので、これはカウントもれとして処理した。
こののちに勇敢な51羽が西に渡っていった。引き返しは7羽しか確認できなかったので、おそらくは
渡ったと考えられる。

ところで、福江島の中央部に風力発電機の設置が計画され、すでに工事が始まっている。
午後からは五島市役所に出向き、事業に伴う「環境影響評価書」の閲覧にいった。
福江島はハチクマやアカハラダカ、その他多くの野鳥の渡り経路であり、ミサゴやハヤブサ、
カラスバトなど、重要種鳥類が生息している。

評価書には的外れで粗末な調査が実施され、その結果をもとに「風力発電所が鳥類に及ぼす影響はない」
と評価されていた。建設場所はハチクマが数多くねぐら入りする区域であり、数万羽が通過するアカハ
ラダカの移動経路のど真ん中であり、ねぐら場所でもある。事態は深刻だ。(井上)
9月16日 天気:曇り時々晴  風向:北東のち南東  風力:2→1


今朝は雨があがり、空が明るくなった。
台風が接近しているというのに、ハチクマは次々と渡って行く。
無事に渡りきれることを願うばかりだ。大瀬崎から西へ渡ったので、九州本土からの飛来があるだろう
と待っていると、12:20に363羽の大きな群れが到着した。
9月14日に福岡・油山で記録された400羽あまりに相当するのではないかと推測される。
その後も次々と飛来があり、滞在個体は536羽ほどになった。
大瀬崎の渡りが本格になってきたぞ・・・!

今日は、五島市役所・玉之浦支所の方々に、大瀬山山頂広場の草刈りをしていただいた(感謝)。
台風明けがよろしいかと思いますので、皆様のお越しをお待ちいたしております。
ところで、今年は「蚊」が異常発生しており、相当量の強制献血をしいられています。
おいでになる方は虫よけスプレーなどご持参ください。(井上)


風が弱い中を、羽ばたきながら渡っていったハチクマ♀・今日は何故か、口を大きく開けて飛んでいる
個体が多かった。



大瀬崎の調査員2名・今期もよろしくお願いします(右:井上・左:出口)

9月15日 天気:雨のち曇り  風向:南のち南東  風力:3→1


大瀬崎は雨で動きが無く、開店休業の状態が続いています。
台風が通過するまでは我慢するしかないでしょう。夕方、田圃まわりをしたらセイタカシギ1羽、ツメ
ナガセキレイ20羽+、ノビタキ1羽、ジシギ類3羽を確認です。
それとツバメが3,000羽ほど集まっていました。(井上)
9月14日 天気:曇り時々雨  風向:南  風力:2〜3


大瀬山は雨が降ったりやんだりの空模様。
雨があがるとハチクマが飛来して大瀬山周辺を低く旋回してくれる。
近いが、突然に雨が来るのでカメラを出せない。ハチクマは海上へは出ずに、すべてが引き返して島に
降下して行った。台風の接近を予知できるのだろうか? 
ハリオアマツバメの群れも、今日は異常なほど低くて近かったが、結局1枚も撮影はできなかった。
(井上)
9月13日 天気:晴れのち雨  風向:北東  風力:2→1


五島列島福江島・大瀬崎の渡り調査を本日より開始します。大瀬崎は今年で13年目になりました。
今期はどのような渡りがみられるか楽しみです。

例年どおり早朝6時から観察を開始したが、8時を過ぎてもハチクマは姿を見せない。
移動の疲れもあって、ついウトウトと・・・・ 気配を感じた訳ではないのだが、目を覚ますと目前に
19羽のタカ柱ができていた。上空には52羽のアカハラダカが舞い、照葉樹林の斜面を100羽ほどの
サンショウクイが白い塊となって飛んだ。幸先の良いスタートである。
ただ、台風13号の接近で渡りはお預けになりそうなので、しばらくは田圃まわりになりそうな・・・
気配?(井上)


ブレブレで恐縮ですが、サンショウクイの群れ・証拠写真



色が出なくて恐縮ですが、アカハラダカの群れ・証拠写真