大瀬崎より 9月26日〜10月1日の大瀬崎観察日記

10月13日 天気:快晴のち晴  風向:北のち北東  風力:1〜2


今朝は快晴で風も弱いので、こりゃハチクマが大瀬山上空にくるパターンだなと思っていたら、やはり
8時を過ぎてから大瀬山に飛来しました。ハチクマの幼鳥が近くを飛んだり、大瀬崎では珍しいサシバ
が14羽の群れで現れたりして楽しい1日でした。(出口)



旋回するハチクマ♂



トビに追われるオオタカ幼鳥



アトリの群れ

10月11日 天気:晴れ一時快晴  風向:北  風力:5→4


7時までは強風にもかかわらず、ガスがかかり4km先がやっと見える状態です。
しかしハチクマはどんどん渡ります。島山島から渡ったであろうハチクマはカウントできず。(出口)



強風の中を飛ぶハチクマ



そのうがふくらんでいるチゴハヤブサ

10月10日 天気:晴れのち雨  風向:東→南東  風力:1〜3


朝は晴れていたのですが、だんだん雲が増えて7時過ぎには薄暗くなりました。
ハチクマは7時30分から26羽が海上に出ましたが、30分以内にすべて引き返してきました。
8時30分頃から雨が降り出したので、9時に撤収。(出口)



渡らずに引き返すハチクマ

10月7日 天気:曇り  風向:北  風力:4〜2


今日も昨日と同じような天候ですが、ガスがかかって視界はあまりよくありません。(出口)



大瀬山に現れたアカアシチョウゲンボウ幼鳥

10月6日 天気:曇り  風向:北  風力:4→1


曇りだが非常に視界が良い朝となる。北の風が強いので今日は大瀬山に飛来するパターンだ。
6時20分過ぎに飛来が始まり、予想どおり次々と飛来が続く。だが、強風に流されて飛翔速度が速い。
日照がないのと、旋回もそこそこに海上へ出るので写真は難しい。北風が強い間は、大瀬山周辺と福江
島南部を西に渡っていく個体が多かった。

7時までに300羽あまりが渡ったあとも、小さい群れがパラパラと飛来して渡りが続く。時季外れの
アカハラダカや大瀬崎ではまれなノスリやハイタカ、オオタカなどの飛来があり種類が多くて賑やか
だった。 大瀬山での調査も今日が最終日となった。調査期間中に渡りを確認したハチクマは、過去
13年間の調査で最高の2万2千羽を超えた。毎日、素晴らしい渡りが見られたし、沢山の方とお会い
できて本当に有意義な24日間でした。長い間お付き合いいただきありがとうございました。この後は
不定期になりますが、島内在住の出口さんが調査を続けてくれます。引き続きご覧ください(井上)

10月5日 天気:曇り時々雨  風向:北東  風力:1〜3


今日は休日なので地元の子供たちを含めた家族連れが二組、観察に来られた。
残念ながら、あいにくの曇り空で今にも雨が降り出しそうな状況だ。薄暗いこともあって、ハチクマは
なかなか飛び立ってこない。6時50分になってようやく、北東の崖地で旋回する群れを確認できた。
その後に群れは大瀬山に飛来し、上空には最大で69羽の群れが旋回した。

毎年休日に、大瀬山に来てくれる茜ちゃん(地元・小学4年生)がしっかりとカウントを手伝ってくれ
た。先日放送された「ハチクマの蜂堀り」の番組では、目の色が異なる個体に気がついたそうで、鋭い
観察力に将来が楽しみだ。大瀬山でハチクマの渡りを見守ってくれる日が来ることを期待したい。
少数が西海上に渡ったあとは雨になり、ハチクマの動きが止まった。(井上)


飛び立つハチクマ・幼鳥



飛翔するハチクマ・♀

10月4日 天気:晴れ  風向:北  風力:1〜2


晴天で穏やかな朝を迎える。ハチクマは日の出が遅くなった関係か、6時40分過ぎから飛び始めた。
大瀬山に大きな群れは近づかないが、撮影する対象に困らないほどに飛来が続いた。
7時10分までに120羽が渡って静かになったので、これで終了かと思ったら8時40分を過ぎてか
ら次の群れが飛来した。この時間差から、ハチクマが2時間ほど飛翔して、大瀬山に到着するくらいの
場所でねぐら入りしていたと推測できる。飛来した数は170羽ほどであった。

午後は13時頃から飛来が始まった。大瀬山上空で旋回したのちに西海上に出て渡って行くもの、東方
向に引き返すもの、渡った個体がしばらくして西海上から引き返してくるものなどさまざまである。
13時以降から16時30分までに235羽の飛来を記録したが、大瀬山から西海上に出たのは133
羽であった。このうち39羽がのちに引き返してきたので、結局94羽(40%)が西に渡ったことに
なる。通常よりは随分と多い割合だと思われる。(井上)


大瀬山で初めて、まともに撮れたハリオアマツバメ・尾羽を閉じたときにみえる「ハリ」は2本!



背中も色が出たが、ちと遠い・課題作



尾羽全開で「ハリ」は写せたが色が出ていない・課題作



ハチクマは優しい目をしているが、眼光鋭く写せたハチクマ・♀

10月3日 天気:曇り  風向:北東→北  風力:1〜2


日の出が遅くなったことと、曇り空で6時はまだ薄暗い。
風は感じるものの弱く、海上には薄く霧があり、霞みも強い。ハチクマは6時50分ごろになってよう
やく飛び始めた。北東の崖地を背景に群れができ、高く上昇しないまま大瀬山に向かってくる。

玉之浦の景色を背景に舞うハチクマをしばらく撮影させてくれた。風がほとんど無いので、海上へ出た
ハチクマは海面50〜100mくらいの高さを、連続はばたきで渡って行く。8時30分を過ぎたころ
から別の集団が飛来し、島山島で200羽ほどのタカ柱で旋回したのち、北側海上の遠くを渡って
行った。
飛来の時間差から、福江島より北の島々にねぐらをとった群れと思われた。午後の飛来は極端に少なく
なったが、大瀬山に一人のせいか、頭上を低くかすめて飛ぶ個体があり楽しませてくれた。(井上)


朝焼けの空を飛ぶハチクマ



旋回上昇してくるハチクマ・幼鳥



とまり体制で降下するハチクマ・幼鳥

10月2日 天気:快晴のち晴れ  風向:北→北東  風力:2〜3


調査を開始してから初めて、快晴の朝を迎えた。
この季節、ホークウオッチャーなら「タカ日和」と喜ぶところだが、大瀬崎は事情が異なる。
ハチクマは大瀬山に接近しないで渡ってしまうからだ。今朝は出口さんが来てくれたので、駐車場で
のんびりとコーヒーなど飲んでから山頂に登っていくと、すでにカウントが始まっていた。

案の定、大瀬山周辺に群れはみえない。出口さんが双眼望遠鏡で北側海上を渡る、ケシ粒ほどのハチク
マを数取器で拾っていく。海面近くから標高800m付近まで、飛翔高度に幅があり、ハチクマ探しが
楽しそうだ・・? 

昨日午後の飛来状況から200羽程度と予想していたが、900羽ほどが渡って驚いた。午後は14時
を過ぎたころから飛来が多くなる。青空やうす雲を背景に撮影するのは久しぶりのような気がする。
西の空が明るく天候が良いせいか、15時を過ぎてから渡って行ったハチクマが80羽ほどあった。
今日一日飛んで来たのに、上海まであと三日も飛び続けるの・・・・?(井上)


今年撮影した最短距離かも? 電柱2本の頭上を飛翔するハチクマ・幼鳥



今日もハチクマを追っかけるハヤブサ



午後に飛来して上空を舞うハチクマの群れ



10月1日から大瀬山山頂に2頭が飛来している。翅の青が美しいメスアカムラサキ